最近、ローズタウンモーターズ(=LMC, $RIDE)のニュースを追っかけてなかったので、キーワードだけ纏めて、今後を想像してみる😎
①Foxconn(フォックスコン)
言わずと知れた台湾の世界最大のEMS企業。あのAppleにOEM提供しており、Sharpを買収したり人型ロボットPepperを製造し日本との関係も強い。
(厳密に言うと、FoxconnはHon Hai(鴻海)の中国製造子会社。Sharpを買収したのはHon Hai。)
そんなFoxconnが、LMCと最終資産譲渡契約を締結しました。
1) 条件を満たせば、Foxconnが5億ドル分の普通株をRIDEから$6.8983で直接購入する。
2) LMCはハブモーターのアッセンブリーラインとバッテリーモジュール・パックのライン以外の設備をFoxconnに2.3億ドルで売却。
3) 支払いは、11月18日までに1億ドル、2022年2月1日と4月15日までに0.5億ドルずつ、残りを4月30日に支払う。
4) 両社は、Endurance pickup truck(エンデュランス)の製造契約を2022年4月30日までに締結を目標とする。
5) 両社は、グローバルフリートマーケット(*後述)に対し、MIHオープンプラットフォーム(*後述)を活用し、共同設計と車両開発するのため合弁会社契約を検討する。
6) 両社は、北米及び全世界で、これらの新規EVプログラムの販売の権利を持つ。
上記のクロージング(締結)により、FoxconnはLMCの普通株を得るため、10.50ドル/株にて3年間有効な170万株のワラント債を受け取る。
(考察) 1)-3)で当面の資金の問題は解消できるはず。そして、激熱なのが4)-6)で、あの世界のFoxconnと組めるのは、LMCにとってプラスでしかないでしょう。
なお、以下、FoxconnのIR資料です。しっかりと、LMCが戦略的パートナーであると公表されてます😏

https://image.honhai.com/law_talk/Hon_Hai_3Q21_Results_English_1636700032.pdf
これも気になる記事です。Foxconnは上記の契約で進めるとLMCの株を計4%の株式を保有することになるそうです。やる気が出ますよね、これだけ保有すると。
なお、Foxconn管理の下での製造は2022年後半とのこと。う~ん、早めてほしい😂
www.taiwannews.com.tw
②MIH
これも、最近 よく聞く言葉です。ホンハイのソフトウェア・ハードウェアのオープンプラットフォームのことです。色んな会社とアライアンスを締結し、イノベーションを推し進める手法ですね。
今後のEVは、ハードウェアだけでなくソフトウェアが重要でステークホルダーが増えるので、とてもアドバンテージだと思います。
jidounten-lab.com
現時点で、600社以上が参加し、LMCの競合となりえるFiskerも参加してます。そして、Fiskerの車をLordstownで作るとも公表。←悩ましい点です。
現時点で、LMCの参加の情報はありません。。。2社間でパートナーシップを締結するので、あえては必要ない???
モーター最大手の日本電産も参入です。自社のハブモーターなので、MIHに入ってもこのメリットを享受できないか。。。
そうなると、Fiskerはいいポジショニングしたよな、と感じます🙄
tokiox.com
③Fleet
業務使用する車両。最近の情報を集めていると、LMCのターゲットもこの市場に振ってきている気がします。上記のFoxconnとの契約でもそう触れている。
爆発的な需要は期待できなくとも、一番に参入できれば確固たる地位を築けるのではないかと思います。サム的には、この戦略には同意です。
現状、業者とのBinding Order(キャンセル料が発生する契約)は公表されてませんので、この発表は早くあってほしいです。
④拠点;Irvine Ca, Farmington Hills MI, Lordstown OH
以下の地域で、人を募集している。拠点について調べたところ、本社はもちろんローズタウンです。
Formington Hillsはミシガンで、R&Dセンターを2020年に設立したようです。デトロイトがあり車の都市だからでしょうか?ソフトがキーになってくることを考えるとココである必要があったのかな、といった感想です
Irvineはカリフォルニアで、優秀なソフトウェアエンジニアが多いので、目的はクリアです。
・Irvine: ソフトエアエンジニア
・Formington Hills:バイヤー、財務、など
・Lordstown: 各ポジション
⑤Joe Burrow
公式ウェブサイトに突然現れたLordstown Motor Guyです。
アメフトのシンシナティ・ベンガルズのクオーターバック。シンシナティはオハイオで、オハイオ州立大学を出ているので、Brand Partner/Spokespersonに選ばれたのでしょう。
突然かと思いましたが、上場当初からいたので、LMCの生え抜きとも言えますね。失礼しました m(__)m
www.lordstownmotors.com
こうやって纏めると、かなり前進しているように感じます。出荷まで、まだ長い道のりになりそうですが、ヤキモキしないで見守っていきたいと思います。
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